<潜在意識> ご主人がシトロエンに乗ったのは8年くらい前に、仕事で盛岡に行ったときに乗ったXantiaが最初。 でも何故かその時にはシトロエンって名前知ってたのよね。それに油圧でサスをコントロールするって事も。 きっと何かの映画や雑誌で知らない内に頭の中へ刷り込まれていたのかしら。 で、Xantiaに乗ったときにとっても気持ち良かったんですって。 じゃ、奥さんはっていうと、新婚旅行でザンクトガレンに行ったときに石畳の坂道に佇むBXとSAABを見て 「ヨーロッパじゃぁ〜」と実感したのが最初ね。14年前のお話よ。 そのころのご主人は車には全く興味無しで、ポルシェがいようがフィアットがいようが関係無しだったの。 もったいない話ね。 <きっかけ> ご主人達の最初の車はワゴンR Loftだったのね。購入は’94年に奥さんが免許取ってから新車で買ったんですって。 半分かけちゃってるけど左の写真がその「わごちゃん」ね。 ご主人は12年間ペーパードライバーだったんですって、ププププ。 それでも納車してすぐに、岩手の一関まで行ったってんだからムチャクチャな夫婦ね。 ’97年からキャンプに行き始めたから、「わごちゃん」も山道を頑張って走ってたらしいわ。 結局「わごちゃん」は3年間ご主人の家にいたのね。 そうこうしてるうちに二人目の娘さんが大きくなってきて、 「こりゃ、もうちょっと大きな車に買い換えるか。」って事になったらしいわ。 最初は新車(当然国産)を検討してて、それはそれはいろいろディーラーや中古車屋さん回りをしたんだって。 ある日、新聞にオニキス系列のAXELE AUTOってお店のチラシが入ってたのよ。 そこにカローラワゴン(118万)が載ってたのよね。あたしも載ってたんだけどその時は眼中なしよ、フン! 「とりあえず、見に行こう。」って事で見に行ったんですって。 <邂逅> あれ、お客さんかしら。えっと、ご夫婦にお子さんが二人ね。あら、あたしには目もくれずに隣のカロゴンへ。 そんな子よりあたしの方がいいでしょっ!ったく分かってないわねぇ。 あら、なんか、だんなさんがチラチラあたしの方を見てるわ。 なんかイヤらしいわね。あららグルーっとあたしの周りを歩き始めたわ。ちょっと、気に入ってくれたのかしら、ふふふ。 特にお尻のあたりをジロジロ眺めてるわ。お尻でも振って誘惑しちゃおうかしら、ヘヘヘ。 なにやら奥さんと話をしてるわね。あれ、いっちゃうの?もうちょっとよく見てってよ。あ、そうかお店の人を呼びにいったのね。 え、なんでカロゴンのエンジンなんてかけてもらってんのよぉ、ったく。 ひぁ〜、それにしてもこの子ったらエンジン音静かねぇ〜。エンジンかかってるのか、かかってないのか分かんないわ。 あら、でもなんだかご夫婦二人とも気にくわないような顔をして、お店の人になんか言ってるわ。あれれ、お店の人行っちゃったじゃない。 やっぱり冷やかしだったのかしら...ガックリィ〜。やっぱりあたしの方が20万も高いから駄目なのかしらぁ(;_;) お、お店の人また出てきたのわ。その手に握られてるのは、おぉ!あたしのキーじゃない! よ〜し、ここはいいところを見せなきゃ!いつでもエンジンかけてもらって結構よ。 っと、ほ〜ら、かかったかかった一発始動で偉いでしょ!でも、あたしのエンジン音て、はっきり言ってうるさかったのね。 カロゴンに比べると「くんくぁらこんこんくんくぁらこんこん」 って感じでちょっと恥ずかしいわ。 またご夫婦とお店の人が話をしてるわ。お、三人してあたしの方へ。ひょっとして乗ってくれるのかしら。 うれしい! 先ずは奥さんからね。シートを合わせて、ステアリングの高さを調節してっと。さぁ、出発ぅ! あ、やらなきゃいいと思ってたんだけどやっぱりやっちゃたわ。ワイパーまわし! 隣でお店の人が笑いを堪えてるのが分かるわ、ぷぷぷ。 で一回りしてだんなさんと交代。 だんなさんたら妙に緊張して運転してたわ。そんなに緊張しなくてもいいのよ、ボウヤ、ふふ。 試乗が終わって降りた後の二人の満足そうな顔ったら無かったわ。もう、だんなさんなんか他の車に見向きもしないのよ。 ついにお店の人と商談に突入ね。いや〜ビックリ!その日の内に契約しちゃったのぉ、メルシー! 驚いたことに、奥さんまであたしを気に入ってくれたみたい。 それもこれもザンクトガレンのBXちゃん、あなたのおかげよ〜(^^)/ |